「最近ですね、ティアのおっぱいの揉み心地がよくなって来たんですよ。何と
　言うか・・・そう柔らかくも弾力が出てきて」
「・・・あの、スバルさん。どうして僕をかかえたまま、そんな話をされるん
　ですか？」
　スバルの右腕を首に回されているせいで離れることが出来ないエリオは、あ
まりに刺激的な話題に赤面しながらもそう訴えた。だが、その切実な訴えも、
スバルにはあっさり無視された。
「そうかー、よかったなぁ。けど、それで満足してたらあかんよ。最終的には、
　直に触って、揉み心地を確認せんとな」
「だから八神部隊長、どうして僕の腕をつかんだまま、そういう話をされるん
　ですか？」
　左腕を掴んで離さないはやてに、かなり切実に訴えたが、やっぱりこれも無
視された。
　あまりな事態に、滂沱の涙を流すエリオを余所に、２人の調子はさらにヒー
トアップしていく。
「はい！今度、隙を見てやってみます！」
「かんばってな、スバル！」
　そんな、男がやらかせばセクシャルハラスメントで賠償確実な熱い会話を交
わす横では・・・
「はーなーせー！！撃たせろー！！お願いだから、撃たせてー！！」
　色んな理由から顔を真っ赤にしてクロスミラージュを振り回して暴れるティ
アナと
「落ち着け、ティアナ・ランスター。個人的には、気持ちはものすごくよく分
　かるが、クロスミラージュはまずいだろう」
　以前、鉄拳制裁を加えた時とは別人のような、何とも名状しがたい同情の念
もあらわな表情を浮かべながらも、彼女を背後から羽交い締めにして止めよう
とするシグナムと
「だ、駄目ですティアさん！ここで撃ったらエリオくんが〜！！」
　エリオのため「だけ」に左腕にしがみつき、わりと必死に止めようとするキャ
ロと
「ま、今は堪えとけ。スバルだけなら、後でシメるの手伝ってやるから」
　どーでもよさげに言いながらも、（はやてを撃たれたくないので）しっかり
右腕を押さえるヴィータの姿があった・・・